新人看護師の報告・相談の使い分け

報連相が苦手な新人看護師は、報告と相談の使い分けがうまくできていないのかもしれません。

【報告】は、ただ先輩に知っておいて欲しいことです。

患者の状態でいえば「微熱がある」「いつもより少し血圧が高い」など、今すぐ何か処理が必要なわけではないけど、経過を観察した方がよさそうなことを指します。

【相談】は、自分がこれからしようとしている行動に確証が持てないときや、どうすれば良いか分からない時に行います。

つまり、「報告は、何の意見もいらないけれど、とりあえず状態だけ知っておいて欲しい時」「相談は先輩の意見を仰ぎたい時」と考えれば良いでしょう。

新人看護師がコミュニケーションで悩む場面はたくさんあります。

たとえば、先輩に見て確認して欲しい場面などがあり、そのようなときは「一緒に確認していただきたいのですが」と声をかえれば大丈夫でしょう。

新人の頃は、ダブルチェックですら気を使います。

そんなときは、少しだけお時間良いでしょうか」と声をかけましょう。

スキントラブルや意識レベルなどは、経験をつめば報告のポイントが分かってきますが、新人のうちは報告するだけでなく、一緒に見て確認してもらった方が安心です。

報告だけで済ませて良いこと、一緒に見て確認して欲しいことの判断が必要です。

先輩が忙しそうな時でも、「ご相談なんですけど」「ご報告だけなんですけど」と声だけでもかけておきましょう。

たとえ「後にして」と言われても、声をかけたという事実だけでも作るのは大切です。