報連相のそれぞれの伝え方

報連相に苦手意識を持っている看護師がやりがちなのが全てを細かく伝えようとすることです。
しかし、口頭で全てを伝えようとしてしまうと、聞く側はどこからなにが重要な情報がとっちらかってしまい、言う側もどこまで何を話したか分からなくなりがちです。
報連相をするコツは「簡潔に話す」と「事実と結論から話す」ことです。
例えば患者が熱を出していたので処置をした時には、「〇時の検診時、〇〇さんが□度の熱を出していたので、△△をしました」、これが最も簡潔にした報連相です。
雛形や伝え方は病院によっても異なるので、先輩の報告の仕方から学んでいきましょう。
またこの時、「〇〇だと思われます」といった推論、考えは伝えるべきではありません。
それはあくまで自分の意見や感想に過ぎないもので、報告を受けた側が判断する際には余計な情報・先入観になってしまいます。
しかし逆に、全てを伝えた方がいいケースもあります。
それが、何を伝えるべきか分からない時です。
特に新人看護師にありがちなケースで、何を言ったらいいかわからない、何時伝えたらいいのかがわからず、報連相を怠ってしまいがちです。
基本的にその現場での報連相の仕方は、先輩看護師を見習うことで徐々に身についていくものです。
しかし、看護の現場では、それが発生した時点でただちに報告が必要だったという緊急事態がよくあります。
特に、新人ほど自分だけで対処してしまいがちですが、「ただちに報連相する」ことを心掛けましょう。